居場所、生き方、或いは使命感

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立川談春さんの「文七元結」の一節。

我々のような仕事。。。否、どのような職業でも。
うまく言えないけど、この一節が妙に迫ってきましたよ。

好きなことを職業にしている訳ではなく、
もう、そこしか居場所がない。
そういう生き方しかできないということ。
或いは使命感だったり。

それはどうしても分かり合えないこと。
だから、時々見かける愚痴のようなものはどうでもいい。



「博打ってのは勝てない
儲からないからおやめ

お前さん、どう思ってるかわからないけど、
人が相対してやる博打で仕事の絡んでない博打はないの

博打打ちってのはね、博打でおマンマ食べるんだね

運や度胸でもって勝ったり負けたり、
それが男の器量だと、お前さん思っているかもしれないけど、
お前さん達みたいな人は博打打ちとは言わないだよ
「遊び人」っての

博打打ちってのは博打でご飯を食べる人、おマンマを食べる人
だから必ず勝つ人

おかしいだろ
勝てる訳ないんだよ

毎回毎回、当たる訳ない
でも必ずお金を持って帰る
それはみんな仕事が絡んでいるから

一生懸命、修業して、見て盗んで覚えて
血の滲むような修業をするんだよ

堅気ばっかりじゃないの
博打打ちだって苦労はしてるんだ

堅気の暮らしの方がよっぽど楽だ
じゃ、なんで博打打ちなんて…
キザな言い方かもしれないけど、修羅の道を選ぶのっては、
そこしか居場所がない人が博打打ちになるの」



「色んな人が来るの
こんな商売してるとね

私、そばで見ててよくわかる

お前さん、末には名人になる人なんだってね
そういう人も来るよ

左官の世界だけじゃなくて、
絵だってなんだって

普通の才能
普通に暮らせる人のがよっぽど楽だと
そばで見ててよく思う

お前さん、別に自分で上手くしてくれって言った訳じゃないね

でもね、それはもう仕方がないの
お前さんは出来る人なの
それは宿命(さだめ)なの

誰が好き好んで名人にしてくれ、
俺は名人じゃなくていい

叫びたいだろうけど、皆んなお前さんみたいになりたいんだよ
なってみりゃどれだけ辛いかは誰もわからない

でも、お前さんは出来るんだからやらなきゃいけない」












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by gizankatoh | 2018-11-24 21:14 | 月鏡
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