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振り返るには。。。

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京都にて釈迦如来坐像の仮組み。
そして、とんぼ返り。
..................................

振り返るにはまだ早いですが、、
多くの人にご協力頂きながらやっとここまで辿り着きました。
携わって下さっている皆さん、応援して下さっている皆さんに感謝申し上げます。

これからさらに微調整して、台座、光背、截金を施し、
2020年3月11日に岩手県大槌町にお届けに参ります


思えば。。。
東日本大震災が起き、「被災地に祈りと鎮魂の仏像を届けたい」とツイッターで呼びかけ、
二人の関係は始まりました。

江戸仏師の流れを汲み、近代彫刻の技法を受け継ぐ加藤巍山。
京仏師の流れを汲み、伝統的な技法を受け継ぐ三浦耀山。

どちらかといえば、、、
私は感情型、夢想型
彼は理論型、現実型

ついつい気持ちが先行してしまう私。
挫けそうになっているところを何度も助けてもらいましたよ。
震災後、パニック症になっている私を車に乗せ、木曽の山奥に檜を買い付けに行ったり、
岩手までの道程をずっと運転してもらったり。
いつも私が泣きごとを言う係。

このプロジェクトを始めた際の約束事の中に、
「お互いに無理はしない」という項目もあったのですが、
なにしろ、この大きさの仏像ですから無理をしないことの方が無理です。


罵詈雑言や偽善者呼ばわりも何のその。
動くか動かないか迷った時は“動く”
動いてから考える。

出来ると判断しなさい。
方法は後から考える。

できないことを出来るようにするにはどうしたらいいか。
ゲラゲラ笑いながら、いつもそんな話ばかりしてます。















# by gizankatoh | 2019-06-24 07:49 | 東北に仏像を

残日録


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最近。。特に最近、強く。

死ぬまでにあと何点作品を作れるだろうかと、
死ぬまでの時間を逆算ばかりしている。

現存する運慶の作品は35点。

それが一つの基準。

その一事のみが私の命の使い方になってきた。












# by gizankatoh | 2019-06-22 20:29 | 月鏡

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荒魂

和魂












# by gizankatoh | 2019-06-22 20:27 | 月鏡

この慈悲始終なし

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人の悲しみや痛みを他人事ではなく、
自分事のように苦しみ、寄り添いたいとも思うけれども、
世の中の悲しい出来事にこころを痛めてもどうすることもできない。


「今生に、いかにいとほし不便とおもふとも、
存知のごとく たすけがたければ、この慈悲始終なし」

どれほどかわいそうだと思っても、
思いのままに救うことはできない。。
この慈悲は完全なものではない












# by gizankatoh | 2019-06-22 20:23 | 月鏡

南無

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世界の雑音が消える。

師曰く

その物語に出会ってしまったら、
もう以前の私には戻れない。

業も、欲も、その衝動も。
悲しみも、苦しみも、その罪も。

飾ることなく、作為を持たず、はからいを捨て、
ありのまま、その身のまま、仏ににゆだねる。












# by gizankatoh | 2019-06-22 20:16 | 月鏡

お疲れ様会

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先日、諸々の用事を終え、
夜は「超絶技巧展」のお疲れ様会で六本木へ。

2017年、東京の三井記念美術館からスタートして各地を巡回。
最後の会場であるあべのハルカス美術館での展示を終え、
お疲れ様でしたということで約一年半ぶりに皆んなに再会

「今まで」と「これから」とという意味においても、
私にとって「超絶技巧展」はモニュメンタルなステージになりました。

山下裕二先生の「楽しかった」という言葉が全てを物語っていたようにも思います。


思えば。。。自分が歩いていた道は王道とは程遠い道。
コンプレックスやハングリーを抱えながら這い上がろうともがいていた。

いや、それは今も。
そして、きっとこれからも。


写真を撮り忘れました。
で、お気に入りの写真。
彫刻家の前原冬樹さん、漆芸家の更谷富造さん、鋳造家の高橋賢悟くん。
撮影は彫刻家の橋下雅也さん。
/ 三井記念美術館の控え室にて












# by gizankatoh | 2019-06-03 05:35 | よしなしごと・・・

タイムカプセル

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建築家、デザイナーの友人が仕事場に訪ねて来てくれました。

近い未来、AIが世界を席巻し、人間に取って代わること。
宗教の世界分布が数年後にはガラリと変わること。
宗教離れ、”無宗教”と自己申告する人たち。その未来。
祖先崇拝という”概念”が世界を救うかもしれない。。という夢。

今や、3Dプリンターで建築も出来てしまう時代。
彫刻や偶像も。

素材や技術は多岐にわたり、選択肢が増える中、
私は千年以前から伝わる様式や技法を軸とし、
作品(仏像)を作り残すことが私の役割。

倫理も文化も宗教も芸術も精神も野生も。
其の歴史を終えるでしょう。

私の彫刻が人間の尊厳を宿したタイムカプセルになればいい。













# by gizankatoh | 2019-05-29 21:26 | 月鏡

歎異抄 仏にわが身をゆだねよ / 釈 徹宗 著

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尊敬する僧侶、宗教学者の釈 徹宗師の新著「歎異抄 仏にわが身をゆだねよ
思いがけず、師よりプレゼントして頂きました。

しみじみと嬉しく、有り難く存じます。
大切に読ませて頂きます。

メールでは大変嬉しいお言葉も頂戴いたしましたが、それは内緒です。

親鸞聖人の言葉は、こんな私を
時に強く、時に優しく包んでくれます。

_________________________

「弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとへに親鸞一人がためなりけり。
されば、それほどの業をもちける身にてありけるを、たすけんとおぼしめしたちける本願のかたじけなさよ」

ー 阿弥陀仏が五劫もの長い間思いをめぐらして たてられた本願をよくよく考えてみると、
それはただ、この親鸞一人をお救いくださるためであった 。

思えば、この私はそれほどに重い罪を背負う身であったのに、
救おうと思い立って下さった阿弥陀仏の本願の なんともったいないことであろうか。ー


歎異抄 仏にわが身をゆだねよ/ 釈 徹宗









# by gizankatoh | 2019-05-24 20:42 | 月鏡

恐怖

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やっと正常な疲れを感じるようになりました。

ここしばらく疲れ過ぎて熟睡出来ず、
一日数回の休憩もまとも取れていませんでした。
可笑しなものですね。

私にとって”彫る”ということと”何もしない”ということは同義語のようなものなのかもしれません。


いつも綱渡りをしているような心持ち。
怖がりなだけ。。とも。
それが日々の緊張感となって前に進もうとするんでしょうね。

安心した途端、足が止まってしまうかも。
その方がよっぽど恐怖だ。












# by gizankatoh | 2019-05-22 21:28 | 月鏡

命の使い方

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不思議な時間の中にいるようだ。

いろんな決別や出会いがあって、
次のフェーズへ。

やること、やるべきこと、
自分の役割が明確になって。

進むべき道、導かれる方向、
抗いようもない引力。


“命の使い方”…か












# by gizankatoh | 2019-05-12 07:16 | 月鏡

御守り刀

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齢五十を迎えた今、
令和年間を重要な時と見定め、
残された時間を逆算しながら
ちゃんと死ねる準備、生き切る準備をしています。

令和元年五月一日
我が魂友、刀匠の川﨑晶平師が”初鍛ちの儀”において鍛えた玉鋼で御守り刀を打って頂きます。

我が身を守る刀になるか、
我が身を滅ぼす刀になるか。

それはその生き方。。。
その真剣さ如何にかかっていますね。

今日も励みます。


刀鍛冶 川﨑晶平 晶平鍛刀道場












# by gizankatoh | 2019-05-05 21:15 | 月鏡

令和元年皐月朔日

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己を純化し、滞りなく行えば、

自ずと然らしむ

はからいを捨て、その役割を全うする


『我行精進 忍終不悔』

我が行は精進にして、忍びてついに悔いじ












# by gizankatoh | 2019-05-01 21:18 | 月鏡