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不安・・・

不安を楽しめ。

不安を伴わない挑戦など、

挑戦ではない。
by gizankatoh | 2014-11-29 20:31 | 月鏡

布石・・・

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ある意味で答えは出た。

ある意味で答えは出なかった。

ある意味で答えは解っていた。


錦秋に彩られた寺門園城寺、山門延暦寺を参拝。

その後京都に立ち寄りこの二日間は静かに過ぎた。

表面上は穏やかなものだ。

きっと人生というものはそんなものなのかもしれない。


しかし、確実にこれから進む道・・・「人生」を決める布石を打った。

この二日間の事は私の今後の人生を左右する大きな起点になるだろう。

あとは天の意志だ。

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by gizankatoh | 2014-11-22 20:08 | 月鏡

野心と祈り・・・

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私の家の菩提寺が禅宗ということ、また昔から親しんで来た鎌倉という地も”禅”に育まれてきた土地柄。

”禅”を誤認しているかもしれないが、「すべてを肯定し、すべてを受け入れ、生き切る」ということが骨の髄まで染み込んでいるようである。


私の中には異なる二つの概念が相克すること無くごく自然に共存している。

それは「野心」と「祈り」。


私には正式な美術教育を受けていないというコンプレックスがある。

故に、美大卒、藝大卒という肩書きを持った人達には「負けたくない」という稚拙な自我が強い。

自身でも認めたくないことではあるが、正直を申せば誰よりも良い作品を作り、誰よりも評価されたいという稚拙で原始的な衝動がある。

負けたくないという劣等と歴史に名を残したいという恥ずべき功名心。

それは我欲と執着の甚だしい、卑しいものである。

”苦”の因である。


一方、ワタクシを滅し、木に向かい、佛をお迎えする。

人の悲しみに寄り添いたい、人の苦しみを癒したいと望むことも誰しもが持ち合わせている心。

特に強く自覚したのは”東日本大震災”。

家族や大切な人を失った方。突然奪われた命。その魂に寄り添い、慰めたい。

それが私の役割・・・”使命”であると自覚した。

生きとし生けるものの悲しみ、苦しみを取り除き、生きとし生けるものを慈しみ、祈りを捧げたい。

我欲の一つかもしれないが、それも純粋な動機と私の核心である。


見た事の無い景色を見たい。

誰も手の届かない高みへと行きたい。

遷りゆく歴史の中で後世に伝えられるような作品を残したい。

それは「野心」。


人の心に寄り添いたい。

迷い傷付いた心を癒したい。

それは「祈り」。


自らの野心を恥じ、否定して覆い隠しはしない。

キレイゴトだと言われようと、我欲を捨てて人のために佛を彫りたい。

ただひたすら、その純粋に従って野心を燃やし続けようと思う。

ただひたすら、その純粋に従って命を慈しみ祈りを捧げようと思う。

嘘はつかず、目を逸らさず、すべてを肯定し、すべてを受け入れ、

純粋に生きる事が「菩提」に繋がっているような気がする。


いつかその迷いを突き抜けた時、野心と祈りが一つになり「菩提」に変わると信じている。
by gizankatoh | 2014-11-16 17:12 | 月鏡

吉水快聞という彫刻家について・・・

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9月のことですが・・・

彫刻家であり、仏師の吉水快聞さんと奈良博物館で行われた「国宝 醍醐寺のすべて展」をはじめ

東大寺の諸堂宇を巡りました。

快聞さんは東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復彫刻において

快慶の阿弥陀如来立像を中心に研究を行い、博士号(文化財)を取得。

在学中に、浄土宗の総本山知恩院の道場を成満し、僧侶となっています。


現在、その古典技法を駆使した彫刻作品を制作。

また快慶の研究と仏像に対する深い洞察と哲学を持っており、

快聞さんだからこその視点や考えを聴く事ができて非常に多くの「発見」と「気付き」がありました。

改めて、快慶の類い稀なる美意識と信仰の深さを思い知らされたような気がします。


そして、”快慶”と”快聞”・・・高い理想と技術を持ち合わせている二人だからこそ

時代を越え、互いに響き合う”何か”があるようにも感じました。


その快聞さんの個展が高島屋大阪店にて行われております。
もしよろしければお運び下さい。

『吉水快聞展』
高島屋大阪店6階美術画廊
2014年11月12日(水)~18日(火)

彫刻家 吉水快聞 Official Web Site
by gizankatoh | 2014-11-14 21:47 | 美術の話

『初江王』後藤運久・・・

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先日、友人と鎌倉へ行きました。
目的は博古堂所蔵の「後藤運久作の初江王(閻魔王)像」。

桜材で彫られていて、大きさは20センチ程の作品。
隙が無く、隅々まで神経の行き届いた仕事ぶり。

全体の造形はもちろん、衣文や装飾、そして技法。
同時代にあって高村光雲の一派とは一線を画し、
その仕事はとても仏師的で、手首を後から差し込んでいるところなどは一種の潔ささえ感じました。
鎌倉という地で独自の表現を模索されていたことは非常に新鮮で強烈な印象を受けました。

*作品は特別に許可を得て撮影させて頂きました。

by gizankatoh | 2014-11-08 21:35 | 美術の話