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『金剛界大日如来』。。。宝光寺

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『金剛界大日如来』

・・・宇宙の真理、堅固な智慧、あらゆるものの根源となり中心となる絶対的な仏。



今回、宝光寺様(埼玉県八潮市)にご本尊として『金剛界大日如来像』を彫らさせて頂くにあたって、

一から見直す意味で自分自身をまっさらにしました。


その上で、定朝や運慶、貞観彫刻などの平安期の仏像を改めて見直しました。

高貴さ、品の良さ、均整の取れた造形、平安貴族文化の中で浄土を具現化し、仏像彫刻として頂点を極めた定朝。

運慶の躍動。

貞観彫刻の量感、力強さ。


いにしえの仏像に倣い、“自分らしさ”を排することで普遍的な仏像の形を模索しながら、

圧倒的な“力”を内に秘めた静かなたたずまい。

その中にも“少年”のような瑞々しさ、はち切れんばかりの生命感。

その呼吸。

その緊張。

・・・それらを表現する事を意識しました。

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仏像には長い歴史の中で導き出された法則があります。

ある意味で「完璧な造形」と言っても良いかもしれません。

膝や肘の張り、脇や腹、顔や耳の巾、額までの高さ、鼻の位置、目の位置。。。

その制限の中で、ある時は意志を持ち、ある時は意志を抑え・・・

矛盾にも似た意志を同居させ、自問自答しながら鑿を入れる。


しかし、形だけを追い、表面を綺麗に取り繕ってもそれはただの「綺麗な置物」になってしまう。

人が手を合わせる、祈りや願いを受け止める・・・長い年月を掛けて本当の仏像になる。


精魂を注ぎ込んだ大日如来像。。。

これから、百年、二百年・・・千年と、多くの人に愛される仏像となりますように。

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金剛界大日如来坐像 
<埼玉県八潮市 宝光寺 蔵>

材質  檜 ・ 水晶
像高  60cm
総高  120cm



この度は、ご本尊様を彫らせて頂けるという大役を与えて頂きまして心より感謝申し上げます。

加藤 巍山
by gizankatoh | 2012-09-24 08:40 | 月鏡

笑わば笑え・・・

彫っている最中に「こんなもんじゃない」と思った瞬間、鑿を持つ手が止まる。

吐き気さえ催す時がある。

しかし、「彫れない・・・」と言ってやめるわけにはいかない。

これで飯を食っているんだ。



出来ていなくても、それが今現在の私の足跡。

不器用でも、間違っていても、稚拙でもかまわない。


傲慢でなければ良い。

粗雑でなければ良い。

真面目であれば良い。


笑わば笑え。


全てが生き様だ。
by gizankatoh | 2012-09-15 20:04 | 月鏡

結論・・・

「出来ない」と判断すれば、どれだけ楽になれるだろう・・・


多くの方に迷惑を掛けるかもしれない。

失うものも大きいかもしれない。


また、「やる」と判断し、失敗した時のリスクを考えると怖くて仕方がない。

さらに多くのものを失うかもしれない。

未来が閉ざされるかもしれない。



思考は同じ場所を旋回し、

「前に進む事でしか自分が救われる道はない」という結論に帰着する。
by gizankatoh | 2012-09-13 07:25 | 月鏡

百年先・・・

『百年先』

思考する時に見据える最低限の時間。

それが、私の仕事。
by gizankatoh | 2012-09-06 07:43 | 月鏡

羊のように・・・

多分、私のキャパシティが不足しているのだ。


他の人なら、私の前にある壁など

羊のように軽々と飛び越えてしまうのだろう。


何でもない、誰も気にも留めないような事に煩悶としているのだ。
by gizankatoh | 2012-09-04 07:30 | 月鏡

やる時・・・

”私には出来ないかもしれない・・・”


まただ・・・

夜中に目が覚めた。

時計を見たら3時。

このまま起きて仕事をしようかとも思ったが、

これでは仕事に差し支える。

そんな風に仕事の事考えていたら


“どう考えても不可能だ・・・”


と思った瞬間、汗が吹き出した。

クーラーをつけたのだが、汗が引かない。

体が熱くなるばかりだ。


中途半端な時間で、次の日の仕事に差し支えなければ良いのだが・・・

と願いつつ睡眠導入剤を飲んだ。


どうやら眠ったようだ。



目の前にある事を一つ一つ乗り越えて行くしかない。

今が”やる時”。

そう信じよう。
by gizankatoh | 2012-09-03 08:00 | 月鏡