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現実逃避・・・

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現在、抱えている事が自分の許容量をオーバーしてしまったようで、思考が止まってしまった。

仕事を放りだして敵前逃亡。

・・・今、出来る事、出来ない事。

・・・今、すべき事、そうでない事。

それらを整理して、目の前の事を粛々とやっていれば良いのだが・・・逃避。


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上野に行った。


「黒田記念館」

近代洋画の父ともいわれる「黒田清輝」の作品などを所蔵している。

「智・感・情」をゆっくりと鑑賞できて良かった。

公開日は週に2日。夏と冬は休館してしまう。


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黒田記念館を後にして、東京藝術大学と国立博物館の間の道を抜け、徳川家の菩提寺「寛永寺」へ参拝。

かつては、格式、規模において我国最大級の寺院としてその偉容を誇ったが、幕末の戊辰戦争、明治政府による没収など・・・

現在は上野公園に散在する堂宇により、辛うじて往時の面影を伺い知る事が出来る。


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現実逃避したは良いが・・・少し気分転換が出来たかな・・・?

明日から頑張ろう・・・












by gizankatoh | 2012-03-30 15:34 | よしなしごと・・・

憑依・・・

憑依できるか、できないか・・・

表現者にとって大きな資質。


性とでも言うのか。

本能とでも言うのか。

「表現者」という生き物。


そう顧みると、残念ながら私は凡夫である事が解る。

越えられない一線。


それでも内省し、内観し自身と向き合う。

自身の内奥を見つめながら表現する。


憑依出来なくとも、せめて魂を・・・生命を刻み込む。












by gizankatoh | 2012-03-28 12:31 | 月鏡

「3・11 きずな展」から・・・

日曜日、日本橋高島屋で開催されている「3・11 きずな展」に行ってきました。

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『3・11 きずな展』・・・

東日本大震災で両親を失った遺児を支援するため、

美術作家123人が日本橋高島屋などで開催されているチャリティー作品展。


お世話になっている画家の伴清一郎さん、中堀慎治さん、瓜南直子さんも出品されており、

小さな作品が中心でしたが、とても見応えのある展覧会でした。


日本橋界隈もどんどん変わっていくが、いつ来ても懐かしく、心地良い。。。

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その後、五反田にある薬師寺東京別院にお伺いし

薬師寺執事 大谷徹奘師の法話を聞かせて頂き、

「‐縁‐仏像奉納プロジェクト」の今後の事なども相談させて頂きました。


法話の中で聞いた言葉・・・「常自起覚悟」

覚悟を決めたとしても、時間とともにその覚悟の心が緩んでくる。

故に、常に自分の中で覚悟を起こす。。。


なるほど・・・












by gizankatoh | 2012-03-27 20:44 | よしなしごと・・・

知っている・・・

私は知識を持ち合わせていない事を知っている。

私は卓越した技術を持ち合わせていない事を知っている。


ただ、私が私であるという自覚と意志があるだけだ。












by gizankatoh | 2012-03-21 01:08 | 月鏡

忘れないで下さい・・・

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一周忌法要、鑿入れ法要の後、供養行脚される各宗派の僧侶の方と一緒に大槌の町を歩いた。

小雪の舞う静かな町に、読経の声とともに太鼓や鈴の音が響き渡っていた。


3月11日・・・あの日から一年という事もあり、

基礎だけを残した家の跡地に花を供えるご家族を何人も見かけた。


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帰りの支度をしている時に「この仏様が戻って来られるんですね。また来て下さいね。」と町の方から声を掛けて頂き、

「はい、また来ますからね。待っていて下さいね。」と私は応えた。


皆さんが手を振りながら見送ってくれた。

皆さんの笑顔が脳裏に焼きつきいた。

嬉しかった。。。胸が熱くなった。

この人達のために頑張ろうと思った。


そして、私たちは大槌町を後にして、陸前高田、南三陸町、石巻を巡り帰路に就いた。


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命が助かりながらも、「死んだ方が良かった・・・」と生きている自分を責めたり、

深い悲しみや、絶望によって自ら命を断つ人もいるんです。


私達の活動に関心が無くても構いません。

仏像に興味が無くても構いません。


せめて、被災地の事を忘れないでいて下さい。

被災地の事を少しでも思っていて下さい。


どうか、被災された人たちの事を、頭の片隅に置いておいて下さい。












by gizankatoh | 2012-03-15 09:29 | 東北に仏像を

鑿入れ結縁法要・・・3月11日

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3月11日、江岸寺仮本堂において一周忌法要とともに鑿入れ結縁法要が無事執り行われました。

約350人の方に鑿を入れて頂き、仏像とのご縁を結んで頂きました。


おひとり、おひとりの鑿を入れる手に手を添えて

言葉にはならない心の奥にある思いの端に、ほんの少し触れる事が出来たような心持がしました。


鑿を入れて頂いた多くの方の想いを引き継ぎ、

その責任の重さをしっかりと受け止めて釈迦如来像を彫り上げたいと思います。


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photo by Junichi Takahashi












by gizankatoh | 2012-03-13 15:45 | 東北に仏像を

大槌町へ・・・3月10日

3月11日、江岸寺仮本堂にて執り行われる鑿(ノミ)入れ結縁法要のために、
仏師の三浦耀山氏、フォトグラファーのたかはし じゅんいち氏と私の三人で、前日の3月10日早朝、岩手県大槌町へ向かいます。

大震災と津波、そして火災により堂宇の尽くを喪失した江岸寺での鑿入れ結縁法要。

その日から、本格的に仏像の制作が始まります。
多くの人の祈りを仏像に刻みます。

悲しみを抱えている人の心に安らぎが訪れますように。
そして、亡くなられた方の魂が安らかでありますように。












by gizankatoh | 2012-03-09 13:02 | 東北に仏像を

散華・・・

仏像奉納プロジェクトに截金師として参加している鷲尾美陽子さんが、

11日の鑿入れ法要の為に、散華に截金を施して下さいました。

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鷲尾美陽子<ワシオ ミヨコ>

昭和57年 大阪府高槻市生
平成13年 京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コース入学
     在学中より截金を学ぶ
平成16年 京都迎賓館截金舞台扉の制作に携わる
平成17年 京都造形芸術大学卒業
     平安仏所にて人間国宝・江里佐代子に師事
     仏像・工芸品の截金彩色に携わる
平成23年 銀座和光「江里康慧・江里佐代子展 仏像と截金ー光放たれるときー」
     工房スタッフとして出品
平成23年 独立

*截金(きりかね)・・・
金箔・銀箔・プラチナ箔を数枚焼き合わせ細く直線状に切ったものを、
筆と膠などの接着剤を用いて貼ることによって優美な文様を表現する伝統技法。
日本では古くから仏像や仏教絵画の装飾に使われてきました。

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截金彩色飾筥「夏深し」












by gizankatoh | 2012-03-08 08:47 | 東北に仏像を

3・11以前と以後・・・

あの日から一年が経とうとしている。


自身の胸にも問い続けている。

何事もなかったように、3・11以前と同じであって良いのであろうか。。。

日常や大切なもの、希望・・・そして夢。


いや・・・3・11以前には戻れない。


あの見た事もない風景に相応しい言語というものを人類は持ち合わせているだろうか。

ひとりひとりの悲しみや苦しみに寄り添える言葉を持ち合わせているだろうか。

どのような表現も相応しい言葉が見つからない。


・・・3・11以降


自分にどのような表現が可能なのかは判らない。

せめて、その記憶の断片を刻み込む事は必要なのではないか。

そう考えた時、絵画や彫刻などは言語化出来ないものを表現する最後の手段なのではないだろうか。


絶望と悲嘆から目を背けないと言うこと。

嘆き、悲しみ、苦しみ、畏れ、悼み、祈り・・・

愛おしむように、ひとつひとつを丁寧に拾い上げ、すべてに誠実であること。


意思と意識、無意識を持って絶えず思考し続け、

あの3月11日の悲劇を記憶にとどめると言うのが私の誠実というものではないか。













by gizankatoh | 2012-03-01 15:12 | 3月11日