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北円堂・・・から「柿の日」♪

最終日・・・。

東大寺、興福寺に行きました。

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今回、興福寺の「北円堂」が特別に開扉しているとの事で、真っ先に北円堂に行きました。


運慶が彫った(とされる?)「弥勒如来」を中心に「無著」、「世親」像が安置されているのですが、

普段は観る事が出来ないので、とても貴重な機会。

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「弥勒如来」・・・なるほど、バランス、造形、丁寧な仕事。

綺麗にまとまった良い仏像。

まったく”隙”が無い。

・・・しかし、見れば、見るほど運慶「らしさ」が感じられない。


運慶は仏像によって造仏の法則がばらばらではあるのだが、その事を鑑みても違和感が残る。

さらに、感覚として「運慶の匂い」みたいな、なんとも曖昧な物差しではあるが、その「匂い」が感じられなかった。

でも、良い仏像。


あくまでも信仰の対象としての感想ではありませんよ。。。

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「無著」「世親」像は、日本の肖像彫刻では最高峰の像。

今回、観たのは三度目なのですが、観る度にその量感と表現力に驚く。

非常に良い。


像の後ろまで丁寧に作り込まれているが、違う人の「手」によるもののよう。

「弥勒如来」を始めとして「無著」、「世親」両像は「運慶工房」の仕事として見るのが妥当かと。。。

それ以上の詮索はしません。

非常に良い仕事。



東大寺ではミュージアムのみで、自分へのお土産に「誕生仏」のフィギアを購入♪

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歩いていたら「10月26日は柿の日」と言って柿を配っていたので、

柿を持っていたオジサンにまっしぐら!

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柿を貰っちゃいました♪ウレシイ♪
by gizankatoh | 2011-10-30 15:49 | 奈良

二日目・・・奈良

一日目は、京都で美術プロジェクト「観〇光」を観て、

二日目には、奈良で人とお会いしたかったのですが、調整がつかずお会いする事ができませんでした。

まだ、縁が熟していなかったんですね。

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・・・と言う事で、気を取り直して観光~♪

8割仕事のつもりが、8割遊びになってきた・・・(-_-;)


一年ぶりだね、せんとくん♪




まずは、「浄瑠璃寺」・・・

浄瑠璃寺は、とても静かで、雨上がりだったせいか、しっとりした佇まい。

門をくぐり抜けた瞬間、感嘆の声を漏らしてしまう程、とても良い風情・・・

良い意味で「枯れている」空間。

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お堂の前には池があり、池を挟んで三重塔・・・いわゆる「浄土式庭園」。

堂内には、ほのかに照らされた九躰の阿弥陀如来が安置されており、

古人の浄土への想いを伺い知るようです・・・。

街の中心部とは離れているせいか人も少なく、いつまでも そこに居たいような心地良いお寺でした。

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・・・次は、「平等院」です。

元々は関白太政大臣「藤原道長」の別荘を、息子の「藤原頼通」 が仏寺に改め「平等院」としました。

末法思想による「浄土への憧れ」なのか・・・極楽往生を願い、阿弥陀如来を安置。

阿弥陀如来の周りには「雲中供養菩薩」が飾られており、

正に西方浄土からの阿弥陀如来の来迎を具現化したような空間。

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もちろん現在は、お堂や仏像の彩色も剥落し、当時の面影も薄れているかもしれないが、

それでもその荘厳さに貴族文化の一片を垣間見、

当時のきらびやかさを想像するだけでも息を呑むような圧倒的な力と近寄り難い気品、高貴さを感じた。

やはり、平安の昔、最高の権力を掌握した人間の息吹が、まだそこに息づいているのかもしれない。

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浄瑠璃寺も平等院も浄土式庭園なのですが、それぞれの背負ってきた歴史や趣の違いを観る事が出来て面白かった。



二日目の夜は奈良のホテルの近くにある銭湯に行き、疲れた体を癒しました。

自分、長湯なんです・・・
by gizankatoh | 2011-10-28 20:49 | 奈良

「観〇光」から・・・鰻♪

続き・・・

関西の「鰻」を食べたいと思い、

偶然(?)泉涌寺でライターの杉本さんとお会いしたので、

「関西の鰻を食べたい」と相談したら、

祇園の「梅の井」と言うお店を教えてくれたので、早速行ってみましたよ。

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江戸の「蒸してから焼く」のとは違い、香ばしく、とても美味しかった♪

10月24日は「関西、鰻記念日」と命名しました。

ちなみに、画家の瓜南さんオススメの「へなへなうどん」は却下させて頂きました・・・(-_-)

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来年、大阪で個展を控えているのですが、

新作として、日本神話から「素戔嗚尊(スサノヲノミコト)」を制作したいと思っていたのです。

祇園にある八坂神社は、まさに素戔嗚尊をご祭神に御祀りした神社なので、

ご縁を感じながらお参りしてまいりました。

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見上げれば宇宙基地♪♪
by gizankatoh | 2011-10-28 08:12 | 観〇光 KANHIKARI

『観〇光』から・・・

10/24(月曜)、京都です。

世界文化遺産である二条城や清水寺、泉涌寺を会場とした美術プロジェクト「観〇光」を観に、視察取材を兼ねて行ってきました。


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「阿吽 雲龍図」 中堀 慎治



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中堀 慎治(左) 大沼 憲昭(右)



歴史的建造物の中に飾られたそれぞれの作品が、

その空間と光、長く積み重ねられた時の流れと、どう対峙しているのか・・・

この眼で観、身体で感じる事が出来て、非常に参考になりました。


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「月を盗る」 伴 清一郎



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「ムーンダンス」 瓜南 直子



また、作品を制作される経緯もお伺い出来た事の他、

これから「観〇光」が次の段階へどのように展開されていくのか・・・

など、まだ未定の部分も含め、可能性について色々とお話を伺う事も出来てとても良かったです。


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「回生」 榎 俊幸



「『観〇光』は日本でやる事に意味がある。世界から日本に来てもらう」とおっしゃっていた。

なるほど・・・得心。

これからの展開が楽しみです。
by gizankatoh | 2011-10-27 18:11 | 観〇光 KANHIKARI

「あなたは誰?私はここにいる」・・・姜 尚中

以前、NHK教育の「新日曜美術館」の司会をされていた、姜 尚中(政治学者)さんの本、

「あなたは誰?私はここにいる」。

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先日、用事で京都、奈良に行った時に新幹線の中で読もうと思って。。。


美術史とか評論とは関係なく、時代や心情、姜さんの生きて来た様々な事に重ね合わせて、

一つ、一つの作品を姜さんなりの素直な言葉で紐解いてくれている。


まだ読み終わってないので、週明けに京都、奈良に行く時に持って行こう。
by gizankatoh | 2011-10-22 20:37 | 月鏡

常ならぬもの・・・愛おしいもの

紅葉も、桜も、その一年前に見たはずなのに、

見るたびに、その美しさに胸の奥底まで心を動かされる。


もとより、紅葉も、桜も・・・

いわんや、空も月も太陽も、

同じ、「空」、「月」、「太陽」は無く、

心のありようも違うのだから、

その時々に感動する。



釈迦は、「この世は無常である事を知り、執着するな」という。

しかし、常ならぬことは解っていても執着してしまう。

生きているもの全てが“死”に向かっている事も解っている。

・・・だからこそ美しい。


執着の中に一喜一憂してしまう人間こそ愛おしく思う。
by gizankatoh | 2011-10-17 23:08 | 月鏡

被災地に仏像奉納を 若手仏師らがプロジェクト (京都新聞)

-縁<ENISHI>- の活動を京都新聞に取り上げていただきました。

まだ始まったばかりですが、色々な方の協力を得て少しずつ形になろうとしています。

よろしくお願いします。

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被災地に仏像奉納を 若手仏師らがプロジェクト (京都新聞) - Yahoo!ニュース



-縁<ENISHI>- 東日本大震災 仏像奉納プロジェクト
Facebook 仏像奉納プロジェクト ページ
by gizankatoh | 2011-10-13 09:04 | 東北に仏像を

せめて、人並みに・・・

自分は彫刻を始めたのが人よりも遅く、

正式な美術教育も受けていないので、

人よりも1.5倍頑張らなければ、

人並みに為れない。


五十・・・否、六十歳になって、

やっと人様の足元に手が届けば良いと思いながらやっている。
by gizankatoh | 2011-10-08 19:54 | 月鏡

余白・・・

自分の人生・・・

と言ってしまうと大袈裟だが、

日常に「余白」と言うものが無い。


いわゆる、「彫る」ことにエネルギーを傾ける為に、

息抜きであるとか、趣味であるとか・・・

そういった部分をそぎ落としてきた。


ある程度、バランスを取る為にしている事と言えば、

週に一回、ジムでのトレーニングくらいだ。


酒でも呑めれば良いのだが、

生憎の下戸である。


遠回りや無駄ばかりはゴロゴロとあるが、

どうも、色気がない。。。
by gizankatoh | 2011-10-07 20:43 | 月鏡

感謝・・・そして、決意

ある想いを胸に、急遽奈良へ。

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空を見上げれば、息を呑む程の美しい残陽。

夕映えが甍を染める。

目に見えない大きな力が動き出す未来を予感しているのか・・・

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「まほろば」・・・思い掛けず心の中で呟いた。

悠久という時の流れの壮大さを全身で感じながら、深呼吸。

奈良には秋が似合う。

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逢魔刻・・・三日月がうっすらと浮かんでいる。

何日目の月だろうか・・・良い月だ。


・・・吾、決意す。
by gizankatoh | 2011-10-03 11:15 | 月鏡