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申し訳ない・・・

同じ日本という国に暮らし、同じ時代に生きながらも、

おそらく、私が生涯のうちで経験する事のない程の恐怖と深い悲しみ、苦しみを経験し、

現在も、そしてこれからも、その喪失感と悲しみは癒される事はないのかもしれません。


正直を申し上げれば、その苦痛は、当事者ではない私には解りません。

到底、心から理解する事は不可能なんです。

その悲しみは、あまりにも大きく、深過ぎます。


それでも、少しでも悲しみに寄り添いながら

私は祈り、彫る事しか出来ないんです。

申し訳ない。。。












by gizankatoh | 2011-08-15 06:33 | 東北に仏像を

南三陸町より・・・

被災した東北に仏像を奉納したいとの想いに三人の仏師が集まった。

協力してくれる方も集まって来て、少しづつ、その輪が広がってきた。


現地でボランティアをされている方からのメールを読んだ。

南三陸町で被災された方の話が書いてあった。

胸が押し潰されそうな気持になった。


最近ではメディアからの情報も少ない。

断片的な情報だったり、美談だったり・・・はっきり言って「他人事」だ。

被災地と、その他の地域の温度差を感じた。

まったく、無関心だ。












by gizankatoh | 2011-08-14 17:33 | 東北に仏像を

8月9日・・・

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この時期になると思い出す一枚の写真がある。

四十四で亡くなった父の故郷が長崎という事もあり、

私にとっても長崎は第二の故郷と呼んでいる思い入れのある街。



報道写真家 ジョー・オダネル(1922年5月7日 - 2007年8月9日)
米占領軍のカメラマンとして原爆投下後の広島、長崎に入り、被爆した市内の様子を撮影した。

以下はインタビュー記事より・・・


「佐世保から長崎に入った私は、小高い丘の上から下を眺めていました。
すると白いマスクをかけた男達が目に入りました。
男達は60センチ程の深さにえぐった穴のそばで作業をしていました。
荷車に山積みにした死体を石灰の燃える穴の中に次々と入れていたのです。

10歳ぐらいの少年が歩いてくるのが目に留まりました。
おんぶひもをたすきにかけて、幼子を背中に背負っています。
弟や妹をおんぶしたまま、広っぱで遊んでいる子供の姿は当時の日本でよく目にする光景でした。
しかし、この少年の様子ははっきりと違っています。
重大な目的を持ってこの焼き場にやってきたという強い意志が感じられました。
しかも裸足です。

少年は焼き場のふちまで来ると、硬い表情で目を凝らして立ち尽くしています。
背中の赤ん坊はぐっすり眠っているのか、首を後ろにのけぞらせたままです。

少年は焼き場のふちに、5分か10分も立っていたでしょうか。
白いマスクの男達がおもむろに近づき、ゆっくりとおんぶひもを解き始めました。
この時私は、背中の幼子が既に死んでいる事に初めて気付いたのです。
男達は幼子の手と足を持つとゆっくりと葬るように、焼き場の熱い灰の上に横たえました。

まず幼い肉体が火に溶けるジューという音がしました。
それからまばゆい程の炎がさっと舞い立ちました。
真っ赤な夕日のような炎は、直立不動の少年のまだあどけない頬を赤く照らしました。
その時です、炎を食い入るように見つめる少年の唇に血がにじんでいるのに気が付いたのは。
少年があまりきつく噛み締めている為、唇の血は流れる事もなく、ただ少年の下唇に赤くにじんでいました。
夕日のような炎が静まると、少年はくるりときびすを返し、沈黙のまま焼き場を去っていきました。」


8月9日

今年も祈るような思いで、この日を迎える。












by gizankatoh | 2011-08-09 09:08 | 長崎

慎ましく。。。

慎ましく生きる人々の営みが、何故、美しく見えるのか。

飾り立てたもの・・・それは「虚」だからだ。


美しいものには世界を知る大切な手懸かりがある。

美を通して世界の本質を追い求める。













by gizankatoh | 2011-08-07 07:04 | 月鏡

「迷い」と「濁り」・・・

自分は、とても気が弱い。

いつも、足元の”ぬかるみ”を気にしている。

そうすると、「迷いは作品に出るぞ。。。」と画家の中堀さんに活を入れられる。



「前田さん、濁りをおとりなさい・・・」

岡倉天心が若かりし頃の前田青邨に対して言った言葉。。。


前田青邨に準えるのは恐れ多いが・・・いつも、この言葉を思い起こす。













by gizankatoh | 2011-08-03 08:45 | 月鏡