カテゴリ:美術の話( 15 )

佐々木 誠さん。。。

佐々木 誠さん。

すっかりファンになってしまった。。。

いや、以前からファンだった。


自分が木彫師の下に弟子入りして間もない頃、作品を目にしてから、

その造形に魅了されてしまった事は以前にも書かせて頂いた。

しかし、ご本人にお会いして、その造形の奥にある根源を垣間見、知る程に、

その奥深さ、重さ、芯の強さに、さらに魅了されてしまった。


あの形の根源にあるものは日本の風土であり、民族の歴史であり、神話だった。

古事記、日本書紀、万葉集・・・


静かにうごめく形。

まるで生命体のように・・・


土着の神々・・・それぞれ「人」としての感情があり、表情がある。


素戔嗚(スサノオ)・・・泰然としていながらも「人」の気配を感じる。

荒ぶる魂を鎮められ、神として祀られている姿なのだろうか・・・


アマテラスと題された鏡・・・太陽を神格化し、日本の神の中において最高神であるアマテラスは、

もはや人の形、気配は無く、他を寄せ付けない無垢さと神々しさがある。


まったく感じ入ってしまった。


それは、日本の民族の歴史や神話、万葉への深い造詣が土台となり、強く、芯の通った作品を生み出しているのだと理解した。

その造詣の深さは彫刻のみならず、自ら万葉仮名で「長哥」も作られる。


表面的な「形の形」ではなく、「哲学から生まれた形」だからこそ説得力があり、重みがあり、力がある。


佐々木 誠 <羽黒洞>
by gizankatoh | 2011-07-22 15:18 | 美術の話

人形町 梅田の「しら焼き丼」から六本木・・・

b0177891_8152424.jpg


先日の話し・・・

知り合いの彫刻家の方から「日彫展」のご案内を頂いたので、

六本木にある新国立美術館と、六本木ミッドタウン内のサントリー美術館でやっている「鳳凰と獅子」展に行った。。。


b0177891_8175366.jpg




その前に、日本橋人形町へ。。。

通りから路地に入って、すぐのお店。

b0177891_8211160.jpg


久しぶりに、人形町の「梅田」さんに寄って鰻の「しら焼き丼」を頂きました♪

白いご飯に刻んだ海苔を散らし、ふんわりと焼かれた鰻の上にわさびをちょこんと乗せて、だし醤油で頂く。

鰻の味もしっかり味わえて本当に美味しい♪

b0177891_821478.jpg



女将さん始め、皆さんいつもにこやかで来る度に嬉しい気持ちになる。

忙しいお昼時に長居するのは申し訳ないけど、居心地の良いお店。
by gizankatoh | 2011-07-06 09:03 | 美術の話

歴史を借りた『作品』。。。

自分は歴史や古典を題材に作品を制作している。。。


その時代、時代の習慣や風俗、宗教など背景も学ぶ。

やはり、その時の「空気」と言うものが、その時代の文化を創り出し、それぞれが綿密に絡み合っているのだから、

一つだけを取り出して表現しても「希薄」なものになってしまう・・・と思う。


例えば、平家物語から、一人の武者を制作しようとするとき、

その装束、武具や武士階級の事だけを研究するだけでは、作品が薄っぺらいものになってしまうと言う危惧がある。


装束など時代考証には出来る限り細心を払う。

それでも資料が残っていない事や、研究者の間でも見解が別れると言う事など、解らない事も多々ある。。。

と言う事は以前にも書かせて頂いた。


作品制作の舞台を、平安中期~初期、奈良、白鳳、飛鳥・・・古代、神代、

将来的には中国の歴史にも広げて行きたいと思っていたが

歴史資料の乏しさから、作りたいと思っていても「手が出せない」・・・と畏れていたのだ。


ちょっと前置きが長くなったが、

解らない事は解らない事として、作家自らの「解釈」と「表現力」と「物語」を一つの作品として表現しても良い♪

・・・と言う開き直りにも似た論理に帰結した。

もちろん、出来る限りの徹底した取材は前提。


それは、司馬遼太郎と山岡荘八の話を例に取って話をしてくれた、大阪高島屋の美術担当の方との話から「なるほど♪」と得心したのだ。

つまり、「歴史研究の資料」と、「歴史を借りた作品」との違い。


自分は資料を作っているのではなく、

自分の思いを歴史に重ね合わせ、日本の美意識や、その裏にある物語、

その人物の心を借りて自分の心を映し、表現するという私自身の「作品」を作っているのだ。


徹底した取材、歴史考証という「土台」の上に、自分の物語、美、ロマンを重ね、形にしていくと言う事です。
by gizankatoh | 2011-07-02 15:47 | 美術の話

『ルオーと風景』展・・・

b0177891_6364121.jpg


「郊外のキリスト」

宗教画で有名な、ジョルジュ・ルオーの風景画を中心とした展覧会、

『ルオーと風景』展を観に、汐留に行った。

大好きな画家の一人。


やわらかな光りだ・・・神の光。

慎ましやかに、生きる人々を包む光。

神々しく感じられるのは、技法や技術だけではなく、

信仰心が、あの絵の深みを生み出していると言う事を、改めて感じた。。。


以前、私の先生が「信仰心がこもると、良い仕事が出来る」と言っていた。
by gizankatoh | 2011-05-10 07:34 | 美術の話

『運慶』展・・・?

ちょっと、以前のネタなのですが・・・

「運慶」展を観に、横浜の先、金沢文庫へ行きました。

b0177891_9502141.jpg



金沢文庫は称名寺に隣接する施設。

歴史は古く、鎌倉時代から続いているのです。


書くと長くなるので、端折りますが・・・

称名寺は、鎌倉幕府の執権職を世襲した「北条氏」の一門「北条実時(ほうじょうさねとき)」が金沢(かねさわ)の居館内に建てた持仏堂が起源。

文庫は、実時が収集した政治、歴史、文学、仏教などに関わる書籍を収めるために居館内に設けられた。

日本の初期における私設図書館とも位置付けられている。

b0177891_9514677.jpg



以前にも書きましたが、「運慶」は良い。

来年、埼玉県八潮市の「宝光寺」様に「大日如来」を納めさせて頂くので、

改めて、参考にしつつ、運慶の“力”を感じる事が出来た。



で、このまま帰る訳ないじゃないですか・・・

中華街へGO-!

以前から食べたかった「梅蘭」の「焼きそば」♪

b0177891_9524615.jpg



表面をカリっと焼いたそばの中に、野菜や魚介の“あん”が入ってます。

つまり「あんかけ」焼きそばではなく、「あんなか」焼きそばって事です。

酢豚にワンタンが付いたセットに、プラス杏仁豆腐。

b0177891_954193.jpg



マンプク、マンゾク♪

ごちそうさまでした。
by gizankatoh | 2011-04-16 10:08 | 美術の話