あの日から6年・・・

b0177891_12412133.jpeg
ご存じない方もいらっしゃると思われますので。
振り返るには早いですが私が大槌町に関わるようになった簡単な経緯です。

あの日から6年。。

震災当初は体験したことのない強い揺れと、
東北各地で起きた現実への衝撃と恐怖と社会の混乱…パニック。
また原発事故による未知の恐怖に怯え呆然としていました。
祈るような思いで日々を過ごしていた事を思い出します。
とてもナーバスになっていました。

震災のあった春から夏になり、焦燥感に駆られながらも自分にも何か出来る事は無いかと絶えず思案し、
京都の仏師、三浦耀山さんに声を掛け、被災地に祈りと鎮魂の仏像を奉納しようと動き出しました。

私には人を助ける事も泥を搔き出す事も物を運ぶ事も出来ませんでしたが、仏像なら彫れる。。。
亡くなられた方の魂を慰め、大切な人を失った方、被災された方々に寄り添うような…そんな仏像を届けたいと強く思いました。

そして奈良薬師寺の執事である大谷徹奘師が岩手県大槌町の「江岸寺」さんとの橋渡しをして下さり、
今現在、大槌町の復興と江岸寺再建に合わせて三浦耀山さんとともに仏像を彫り進めています。

大槌町と関わるようになってから、福島県いわき市にある菩提院の霜村真康さんとも親しくなり、
いわき市が抱える「放射能」の問題にも触れる機会を得ました。
ご存知の通り、東日本大震災は広域に渡って甚大な被害をもたらしました。
しかし、福島県の抱える問題は他地域の震災による被害とは違うものでした。
地域により問題は様々で複雑です。

肩に力を入れて何かをしようとすると大変です。
まして、続けて行くことは尚更です。
だから私は人や物事に接する時になるべく肩に力を入れないで「車内で席を譲るように」という気持ちでいることを基本姿勢としています。

批判を受けたこともありました。
「貴方には貴方の被災地との関わり方があるように、私には私の被災地との関わり方があります。」と申し上げました。

「忘れないで欲しい」という声がありますように、震災が風化していくことを危惧されている方もいらっしゃいます。
私たちの活動によって東日本大震災で起きた出来事と被災地に少しでも関心を持ち続けていただければと思っています。

私はいつも「祈り」という事を考えています。
考え続けています。

震災の翌年から大槌町で3月11日を過ごしています。
今年も岩手県大槌町と福島県いわき市に行ってきます。












by gizankatoh | 2017-03-09 12:41 | 東北に仏像を
<< 或る告白・・・ 御意・・・ >>