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技術という語彙・・・

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敬愛する彫刻家 松田光司さんのアトリエにお邪魔しました。

松田光司さん・・・
主な作品に読売新聞東京本社前の箱根駅伝記念モニュメントや
学士會館の日本野球発祥の地モニュメント、野球殿堂のレリーフなど、
パブリックコレクションとして日本全国に30ヶ所以上設置、収蔵。


。。。私は木彫刻家なのですが、原型は粘土で制作しています。

自分のイメージを技法や技術で翻訳して作品へと昇華させます。
イメージしている形をより透明度の高いものにするためにも
木彫の技術は当然ながら、彫塑の技術も上げて行く必要があります。

”作品”と”私”との間に翻訳していく過程が増えると
イメージの純粋が失われていく恐れがあるので
それぞれの過程で”純度”を上げて行くことが肝要です。


前置きが長くなりましたが・・・
時々、彫刻のことで松田さんに相談に乗って頂いています。
松田さんにお会いするといつも思う事が、”潔い”ということです。
全く迷い無く彫刻と向き合っている姿勢を見て その都度背筋を正されます。

そんな松田さんから『もっと表現の幅が広がりますよ』と言って石膏を削る道具を頂きました。
道具というものは作家にとって大切なものです。
松田さんの情熱を受け取ったような心持ちがしてとても嬉しく思いました。

大切にします。












by gizankatoh | 2016-01-26 20:52 | よしなしごと・・・
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